Redmineのチケットステータス
Redmineは、Ruby on Railsで記述された、オープンソース(GPL)のプロジェクト管理ソフトウェアです。
Redmine.JP — Redmine日本語情報サイト
Redmineはいわゆる「チケット駆動開発*1」を行うに当たって、非常に有用なシステムです。
リーダーはプロジェクトの全ての作業をチケットとして発行し、担当者を割り当てます。
後は、そのチケット毎に進捗状況を管理していく。ざっくり言うとそういうことです。
Webシステムなので、容易に共有でき、いつでも必要な時に必要な情報を取り出すことができます。
非常に便利なRedmineなのですが、高い自由度のために偏にプロジェクトマネージャーの手腕に依るところが大きいです。
チケットの種類は何があるのか?チケットのステータスはどのように遷移していくのか?
ユーザーの種類は?何ができるの?ワークフローは?
挙げるとキリがありません。
Redmineの運用にあたっては、綿密に練られた運用ルールが必須となります。
この記事ではチケットのステータスについて書いてみます。
デフォルトのチケットステータスは以下の通りです。
- 新規
- 新たに登録されたもの。作業は未着手。
- 担当
- 担当者が作業に着手。
- 解決
- 担当者の作業が終了。テスト/レビュー待ち。
- フィードバック
- 差し戻し。作業が完了したものについてテストやレビューを行った結果、修正や追加の作業が必要となったもの。
- 終了
- 作業終了。
- 却下
- 作業を行わずに終了。採用されなかった新機能の提案、修正する必要のないバグ(「バグではなく仕様」など)
これだと以下の問題があるように感じられました。
- 「担当」「解決」「フィードバック」「却下」がよくわからない。
- 担当者が決まったが未着手のステータスが無い。
- レビュー中など、チケットの精査を行っているステータスが無い。
というわけで次のように変更しました。
- 新規
- チケットの初期状態。まだ登録されてから何もされていない状態とする。
- 割当
- 作業を行う担当者を決めた状態。まだ何も作業が行われていないものとする。
- 仕掛
- チケットの作業を担当者が対応している状態。担当者は作業前にこのステータスに変更する。
- 完了
- チケットの作業が完了して、精査待ちの状態。
- チェック
- 完了したチケット作業の精査を行っている状態。
- 差戻し
- 担当者に対して作業のやり直し、リトライを求める状態。
- 終了
- チケット作業の精査が完了し、実質チケット作業が終了した状態。。
- 無効
- チケット作業が廃棄された状態。
いかがでしょうか?
わかりやすくなってませんか?なってませんか、そうですか。
図であらわすと以下のようになります。
敢えて言うのであれば、差し戻されたチケットに再着手する際「仕掛」に戻すのですが、
パッと見ただけでは、そのチケットがまだ終わってないのか、終わったけどやり直してるのか区別が付き難いところが問題でしょうか。
「再仕掛」のステータスを作るとかえって「仕掛」と紛らわしそうというところから、そのステータスは用意しませんでした。
しかし、特に問題も発生しなかったように思います。
せっかくWebのプロジェクト管理システムを使って情報共有するのであれば、
今そのチケットがどういう状態なのか細大漏らさず把握できたほうがよいと思います。
「やってんの?やってないの?」で悶々とするのであれば意味がありません。
もちろんプロジェクトや発行するチケットの種類によって、必要なステータスは変わると思います。
あくまで参考までに、私が携わったプロジェクトで実施した方法をご紹介したまでです。
皆さんのご参考になれば幸いですお。